安全指導>学校いのちの日
 西野花菜さんとともに 
 
 平成22年6月18日、静岡県立三ケ日青年の家で実施した野外教育活動中に起きたカッターボート転覆事故によって、西野花菜さんの尊い生命を奪ってしまいました。私たちは、この深い悲しみを乗り越え、花菜さんの分も命を大切に生きていこうと決意しました。
 平成23年12月18日、この事故を決して風化させることなく、今後も、生徒、職員に伝えていくために、事故に関する「プレート」を作成し、本校の図書室内にある「花菜文庫」に設置しました。

 花菜文庫 
  新しい花菜文庫書架を増設します。
 明るくて友達への思いやりが人一倍強かった花菜さんの思いや願い、尊い命を奪った事故のことを忘れないでほしい、読書好きだった花菜さんが好んで読んだ本を生徒たちにも読んでほしいという願いから、花菜さんのご両親が文庫を寄贈してくださいました。平成22年12月18日、図書館に「花菜文庫」を設置し、それ以後、ご両親から本やCD、楽譜を寄贈していただいています。設置から今まで400冊以上の図書、40枚以上のCDや吹奏楽の楽譜を寄贈していただきました。並んでいる本やCDは、誰でも自由に読んだり借りたりすることができます。生徒たちは、楽しみに図書館を訪れています。本棚は、文庫のためにお母さんが心をこめて設計され、ご両親から寄贈していただいたものです。
花菜文庫蔵書一覧(エクセルファイル)
 蔵書の点検を学校司書さんに依頼してデータにしていただきました。H27/12/1現在,532冊もの膨大な蔵書数となっています。さらに,5冊申請中です。ご両親の思いの強さを慮るとともに,本校生徒への思いやりに感謝いたします。
 令和元年度      
       
  豊橋学校いのちの日 R1/06/18     
  【職員朝礼・校長講話】 
  一昨日は父の日でした。花菜さんのお父さんは、どんな気持ちでニュースをご覧になったことでしょう。

9年前の今日、6月18日は、三ケ日青年の家での野外教育活動の2日目でした。当時、本校の1年生でありました、西野花菜さんを乗せたボートが転覆し、花菜さんは帰らぬ人となりました。天候の悪化が予測される中、学校の主体的な判断がないままに行事が決行されたことが原因です。わたしたちの章南中は、「行ってきます」と笑顔で出かけた娘さんの大切な命を守ることができず、ご両親にお返しすることができませんでした。

 ここで、西野花菜さんに、黙祷を捧げたいと思います。みなさん、ご起立ください。

   〜黙祷〜              やめ、 ご着席ください。

 花菜さんは、もし、事故がなければ、今年、22歳になっていたはずです。医者を目指すのであれば大学4年生、専門的な勉強に励んでいたことでしょう。同級生もそろそろ自立の年頃です。一人娘である花菜さんの成長を楽しみにしていたご両親の深い悲しみと絶望を思うと、言葉もありません。

 花菜さんのご両親の時間は、今も止まったままです。先日の現職研修の資料を見ていただくと、それがよくわかると思います。どんなに時間が経過しても、そのつらさは、癒えることはありません。この事故は、解決するということはないのです。もし、わたしたちがこの事故のことを忘れるということがあるのならば、それは、花菜さんの存在がなかったことになってしまうのです。

 この豊橋・学校いのちの日は、第一義的に、わたしたち教員が、決してこのことを忘れないためのものです。

 ここに浜名湖のボート転覆事故を教訓とするための、事故を決して風化させないためのプレートがあります。日頃は校長室に掲示してあります。その中央の黄色の部分に、「職員誓いのことば」があります。その下には、「章南中の教職員はこうありたい」と私たちのもつべき覚悟を記した文書があります。
(パネル読み上げ)

事故を風化させず、章南中が学校安全のリーダー校となるように努力していきたいと思っています。そして、いつかみなさんが異動をして他の学校でリーダーとなることで、豊橋市全体に高い意識と万全の体制が広がっていくことを願っています。

 この後、体育館で生徒たちにも同様にお話をさせていただきます。そして、いのちを考える道徳の授業、バルーンリリース、午後からは、三ケ日青年の家の現在の所長、城田 守 様による生徒向けの講演と教職員向けの研修を実施します。城田様は、事故当時、海難救助の依頼を受けて出動されたいわば当事者でもあります。子どもの命を守る私たち教職員の覚悟と、学校安全体制を築くために行います。

 今日は、1日、あらためて命の大切さを、生徒と共に考えて行く日にしたいと思います。先生方、どうぞよろしくお願いいたします。

  【全校集会・校長講話】
   今から9年前、6月18日は本校の野外活動の2日目でした。みなさんの先輩である「西野花菜さん」は、野外教育活動として行われた三ケ日青年の家でのカッターボート訓練中の事故で、尊い命を落としてしまいました。

今日は、何よりも、先生たちが花菜さんのことやその事故のことを絶対に忘れない、安全については万全を期していくことを確認する日です。その一方で、みなさんも、自転車の乗り方や校内での安全について注意を受けることもありますね。安全に関わることではみなさんの意識の高まりや協力が必要だということで、みなさんにもいのちの大切さを考えてもらう日となっています。この行事は、豊橋市内すべての小中学校で行っています。

 さて、毎年、校庭に掲揚する旗を紹介します。これは、花菜さんの好きな色、菜の花の黄色の旗で、花菜さんが野外活動のしおりの表紙に描いた絵です。そこには、自然から学ぶ、協力の大切さを学ぶという意味で、生徒たちとカッターボートが描かれています。「夢があるっていい」。という言葉は、花菜さんが野外活動1日目の夜の研修会で、しおりに綴ったものです。この言葉には「私はこの同級生の活躍をみたい。」という続きがあります。花菜さんは、仲間の活躍を期待する学年のリーダーでありました。さらにときどきご病気をされたお母さんを思ってか、「自分の夢は医者だ。」と記していました。志の高い花菜さんなら、きっと、立派な医者になったことでしょう。この事故は、そんな花菜さんの夢を一瞬で奪い去ってしまいました。

この、黄色い旗は、三つあり、三ケ日青年の家と運営会社であった小学館集英社にもあります。今日は、それぞれの場所でも追悼の行事が行われ、この旗が掲げられます。三ケ日青年の家では、今でも行事のたびにこの旗が掲げられています。また、今日みなさんが歌う「未来(あした)へ」は、当時の家庭科の先生が花菜さんを忘れないための何かを残したいという思いで作られたものです。この歌は、三ケ日青年の家での追悼行事の中で三ケ日中学の生徒も毎年歌っています。

このほかにも、「忘れない」ために目に触れることができるものが用意されています。一つは章武館の西側にあるハナミズキの木です。もう一つは花菜文庫です。花菜文庫の本は西野さんのご両親から寄付していただいており、今年いただいた「えんとつ町のプペル」という本で541冊目になります。このほかに、吹奏楽部が演奏する曲の楽譜を14曲分いただいています。

今年は、保健委員会が、「『まあいっか』そんな一瞬、大後悔」〜けがを防ぐために意識して生活しよう〜というテーマで、ヒヤリハットの紹介に取り組んでくれています。ハインリッヒの法則では、1つの重大事故の背景には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリハットがあると言われています。ヒヤリハットを警告としてとらえ、大きな事故はもちろん、軽微な事故も防いでいきたいと思います。

 今日は、いのちを考える道徳の授業、そして、西野花菜先輩を追悼するバルーンリリースを実施します。午後からは、三ケ日青年の家の今の所長、城田 守 さんから「大切ないのちのお話」として講演をしていただきます。みなさんが下校した後は、何がなんでも先生がみなさんの命を守り抜くという研修として「自然体験活動の取り組みについて」という題で改めて城田さんの先生の話をうかがいます。

 今日は、花菜さんのことを静かに思い、かけがえのない命の大切さ、また、家族や友達、周りの人の命を大切にするためになすべきことを考える一日となることを期待して、わたしからの話とします。今日は、よろしくお願いします。

  薄曇りの中、令和はじめての豊橋・学校いのちの日が行われました。全校集会では、全校生徒・全職員とともに西野花菜さんの冥福を祈って黙祷を捧げました。その後、学校長より「豊橋・学校いのちの日」について講話がありました。次に、生徒会より4限に行われるバルーンリリースセレモニーについて説明を受け、「命の炎」の群読の練習を行いました。
 2限は各学級において、道徳の授業が行われました。「いのち」に関する題材を取り扱い、改めて「いのち」に対する考えを深めました。
 4限は、今年で7回目を迎えるバルーンリリースセレモニー。全校生徒が運動場に集合し、詩「命の炎」を全校生徒で群読したのち、メッセージカードをつけた黄色いバルーンを天高く放ちました。「未来(あした)へ」の歌とともに、天国の花菜先輩へメッセージを届けることができました。
 午後は現静岡県立三ヶ日青年の家所長の城田守氏による講演「大切な命のお話」を聞きました。「人は自分で考えたり、決定したりすることができる。他人と協力することでよりよく生きることができる。」ことを教えていただきました。城田氏には生徒下校後に職員を対象とした研修として講話をいただきました。実際にあった具体的な事例をもとに、身の引き締まる話をしていただきました。これからも生徒の「安心・安全」を考えて実践していくことを再確認しました。 
       
 平成30年度      
       
  豊橋学校いのちの日 H30/06/18     
 【職員朝礼・校長講話】

 今日は、あいにくの荒天に加え、登校時に緊急地震速報が鳴り響くなど、心にこたえるものがあります。地震については、生徒の安全確保・人員確認等、適切に対応いただきありがとうございました。 さて、昨日は父の日でした。ニュースでは、子どもとお父さんのほほえましい様子が報道されていました。花菜さんのお父さんは、どんな気持ちでニュースをご覧になったことでしょう。
 8年前の今日、6月18日、わたしたちは絶対に忘れてはならない事故を起こしてしまいました。この「豊橋・学校いのちの日」は、第一義に、わたしたちが花菜さんを思い、絶対に過ちを繰り返さないという思いを確認する日です。

 ここで、西野花菜さんに、黙祷を捧げたいと思います。みなさん、ご起立ください。

   〜黙祷〜              やめ、 ご着席ください。
 今年は、花菜さんが成人式を迎える年でした。お母さまは、同級生の成人を喜び、娘の喜んでいる顔が見えるようだったと言われる反面、娘の生きた証を残したいとのお気持ちを吐露されています。お配りしたプリントには、成人式を受けてのお気持ちや「未来(あした)へ」が作られた経過が記されています。もし、わたしたちがこの事故のことを忘れるということがあるのならば、それは、この学校では花菜さんの存在がなかったということになってしまうのではないかと思います。花菜さんのことを絶対に忘れない。これが今日という日のひとつの意味であります。わたしたちは、花菜さんがこの世に生まれてきたということを証明し続ける義務があります。
 一方、世の中では同じような事件・事故が繰り返されています。被害にあわれた方やそのご家族にとっては、またか、何も変わっていないではないかという思いばかりが重なっていることと思います。本校の事故も、解決することはありません。せめてできることがあるとすれば、わたしたちが、安全という面で豊橋をリードし、年々レベルを上げていくことです。例えば、様々な場面を想定し、行動についての適切な判断を下し、必ず生徒の人員確認をするということは最も基本のことです。そして、みなさんが異動をしたら、その学校で安全面での体制づくりをリードしてほしいと思います。そうすることで、豊橋市全体のレベルが上がることにつながります。

 ここに浜名湖のボート転覆事故を教訓とするための、事故を決して風化させないためのプレートがあります。日頃は校長室に掲示してあります。今年も、その中にある、「職員誓いのことば」と「章南中の教職員はこうありたい」と私たちのもつべき覚悟を記した文書を確認したいと思います。(パネル読み上げ…内容は前年の記事参照)

 この後、体育館で生徒たちにも同様にお話をさせていただきます。そして、いのちを考える演奏会、バルーンリリース、午後からは、不審者対応訓練を実施します。今日は、生徒とともに、あらためて命の大切さを考えていく日にしたいと思います。先生方、どうぞよろしくお願いいたします。

 【全校集会・校長講話】

 今から8年前、2010年6月18日、みなさんの先輩である「西野花菜さん」は、野外教育活動として行われた三ケ日青年の家でのカッターボート訓練中の事故で、尊い命を落としてしまいました。花菜さんの味わった恐怖、や苦しみ、無念さ、花菜さんが笑顔で帰るのを心待ちにしてみえたご両親のお気持ちを思うと、とてもつらくなります。
 今日は、何よりも、先生たちが花菜さんのことやその事故のことを絶対に忘れない、安全については万全を期していくことを確認する日です。その一方で、みなさんも、自転車の乗り方や校内での安全について注意を受けることもありますね。安全にかかわることではみなさんの意識の高まりや協力が必要だということで、みなさんにもいのちの大切さを考えてもらう日となっています。この行事は、豊橋市内すべての小中学校で行っています。
 さて、毎年、校庭に掲揚する旗を紹介します。これは、花菜さんの好きな色、菜の花の黄色の旗で、花菜さんが野外活動のしおりの表紙に描いた絵です。そこには、自然から学ぶ、協力の大切さを学ぶという意味で、生徒たちとカッターボートが描かれています。「夢があるっていい」。という言葉は、花菜さんが野外活動1日目の夜の研修会で、しおりに綴ったものです。この言葉には「私はこの同級生の活躍をみたい。」という続きがあります。花菜さんは、仲間の活躍を期待する学年のリーダーでありました。さらにときどきご病気をされたお母さんを思ってか、「自分の夢は医者だ。」と記していました。志の高い花菜さんなら、きっと、立派な医者になったことでしょう。

 この事故は、そんな花菜さんの夢を一瞬で奪い去ってしまいました。
 今日は、いのちを考える演奏会、そして、西野花菜先輩を追悼するバルーンリリースを実施します。午後からは、何がなんでも先生がみなさんの命を守り抜くという研修の一つとして、みなさんと一緒に「不審者対応訓練」を実施します。
 この後の演奏会では、花菜さんがヴァイオリンを習っていた大竹様とピアニストの鈴木様が演奏してくださいます。お二人は2011年にも演奏会を開いてくださいました。大竹様は、花菜さんのヴァイオリンを使って演奏してくださるそうです。花菜さんが練習していた楽譜が残されていますが、ところどころ日付が記されています。おそらく、今日はここまで合格できた、という記録なのでしょうが、1週間で3小節という部分もあります。地道にこつこつと曲に取り組んでいた様子がうかがえます。今日は、そんな花菜さんが最後に仕上げた曲、その次に練習中だった曲も演奏してくださいます。花菜さんが生きていたという証を感じられると思います。
 今日は、花菜さんのことを静かに思い、かけがえのない命の大切さ、また、家族や友達、周りの人の命を大切にするためになすべきことを考える一日となることを期待して、わたしからの話とします。今日は、よろしくお願いします。

  朝から激しい雨が降るあいにくの天気で、しかも大阪で大きな地震が発生するなど心配されましたが、無事に本年度の「豊橋・学校いのちの日」のすべての活動を行うことができました。朝、体育館に全校生徒が集い、西野花菜さんの冥福を祈って黙祷を捧げました。その後、校長より「豊橋・学校いのちの日」の意義について講話がありました。そして、生徒会執行部からバルーンリリースの説明と執行部で考えた詩の群読の練習を行いました。
 2限は花菜さんのヴァイオリンの先生でもある(株)美音の大竹広治様、鈴木雅子様を迎え、「いのちを考える演奏会」と題し、心に響く演奏を聴かせていただきました。大竹様が演奏に使ったヴァイオリンは生前花菜さんが使っていたもので、花菜さんがそこに一緒にいるように感じた瞬間でもありました。
 4限は、今年で6回目を迎えるバルーンリリースを行いました。あいにくの天候のため体育館に集合し、詩の群読をしたのち、「Kana Smile」と書かれた黄色のメッセージカードにそれぞれの想いを書き込み、黄色のバルーンにつけました。本館の窓から放たれたバルーンは空高く舞い上がりました。「未来(あした)へ」の歌とともに、天国の花菜先輩へメッセージが届いていることを願います。
 
午後からは全校生徒・全職員を対象にした「不審者対応訓練」を行いました。昨年度、職員のみで行った不審者対応訓練のビデオを視聴し、その後、教師が不審者役をして、実際の対応及び避難を行いました。実際に行ってみると様々な反省が出てくるので、今後もこのような訓練を定期的に行っていこうと思います。
       
平成29年度      
       
 豊橋・学校いのちの日 H29/06/18    
 【職員朝礼・校長講話】
 7年前の今日、6月18日は、三ケ日青年の家での野外教育活動の2日目でした。 当時、本校の1年生でありました、西野花菜さんを乗せたボートが転覆し、花菜さんは帰らぬ人となりました。わたしたちの章南中は、ご両親からお預かりした大切な命を守ることができず、ご両親にお返しすることができませんでした。花菜さんの、将来は医者になりたいと夢見る、希望に満ちた将来を奪ってしまいました。花菜さんは、もし、事故がなければ、今年、成人式を迎える予定でした。かわいく、眼の中に入れても痛くない一人娘である花菜さんの成長を楽しみにしていたご両親の悲しみと絶望を思うと、言葉もありません。
 ここで、西野花菜さんに、黙祷を捧げたいと思います。みなさん、ご起立ください。  〜黙祷〜 
 花菜さんのご両親の時間は、今も止まったままです。どんなに時間が経過しても、そのつらさは、癒えることはありません。 ここに浜名湖のボート転覆事故を教訓とするための、事故を決して風化させないためのプレートが掲げられています。日頃は校長室に掲示してあります。その中央の黄色い部分に、「職員誓いのことば」があります。その下には、「章南中の教職員はこうありたい」と私たちの持つべき覚悟を記した文書があります。皆さんは、日頃から生徒の安全管理については、必要十分な意識をもち活動をしていただいているとは思いますが、本日、その思いを一層強固なものにするために、そのまま全文を 読み上げます。
                         『職員誓いのことば』
 平成22年6月18日、静岡県浜名湖において、西野花菜さんの尊いいのちを事故によって奪ってしまいました。私たちは、そのときの花菜さんの恐怖・苦しみ・辛さ・無念さを思うにつけ、その悲しみの大きさに胸が張り裂ける思いです。 花菜さんは、いつも笑顔を絶やさず、常に周りの様子を気にかけて誰にでもやさしく声をかけることができる子でした。しかし、今はもう花菜さんの姿はありません。あの日、笑顔で花菜さんを送り出したご両親には、ただただお詫び申し上げるばかりです。 また、この事故によって、子どもたちや保護者、地域の方々等多くの人々の心に傷を負わせてしまい、誠に申し訳なく思います。この事故で、私たち職員は、改めて子ども一人一人のいのちの尊さが心に刻み込まれ、教育活動において、いのちを守ることの使命感や責任感の大きさを新たにしております。私たちは、この事故をけっして風化させることなく、あらゆる教育活動において、いのちを第一に考え、安全を常に確保し、安心して教育活動が展開されるよう努めてまいります。そして、無念な思いで天国にいった花菜さんの夢や願いの灯を子どもたちとともにいつまでも灯しつづけ、彼らの成長の礎になっていくよう、取り組んでまいりたいと思います。
                        『章南中の教職員はこうありたい』
 ○野外活動中の事故で、保護者からお預かりした大切な生徒の命を救うことができなかったという反省をもとにして。○すべての教育活動において、生徒の命を最優先に考え、安全の確保を全職員が心を一つにして努めていく。○不幸な事故を二度と起こさない。安全・安心な学校づくりをするためのリーダー校となるために。○校外学習における安全マニュアルを作成し、順守するだけでなく、、もしもの場合、自ら判断・行動する力を身につける。○悲しい事故のことを決して忘れず、これから先も風化させることがないようにするために。事故を通して得た教訓を、安全な学校づくりのために生かし、豊橋のみならず近隣の市町、ひいては全国に向けて発信する。

  これまで本校では「安全、安心のできる学校づくり」を第1の目標として取り組んでまいりました。子供たちにも、常に「命の大切さ」を話してまいりました。事故を風化させず、章南中が学校安全のリーダー校となるように努力していきたいと思っています。 この後、体育館で生徒たちにも同様にお話をさせていただきます。そして、命の講演会、バルーンリリース、生徒下校後の、午後からは不審者対応訓練を実施します。子どもの命を守る私たち教職員の覚悟と、学校安全体制を築くために行います。今日は、1日、改めて命の大切さを、生徒と共に考えて行く日にしたいと思います。先生方、どうぞよろしくお願いいたします。

【全校集会・校長講話】 
 さて、今日は2017年6月18日です。
 今から7年前、2010年4月、夢と希望に満ちて、みなさんと同じようにこの章南中学校に入学した、みなさんの先輩である「西野花菜さん」は、たった2か月半の中学校生活しか送ることができませんでした。
  今日、6月18日は、当時の章南中学校1年生の野外教育活動の第2日目でした。場所は、三ケ日青年の家です。三ケ日青年の家はカッターボートの訓練を目玉とした施設です。その野外活動の2日目でした。悪天候の中、花菜さんの乗ったボートが転覆し、冷たい海に投げ出され、そして、帰らぬ人となりました。花菜さんの味わった恐怖、苦しみ、つらさ、無念さ、花菜さんが成長して帰ってくるのを楽しみにして待っていらしたご両親を思うと、胸が張り裂ける思いです。その事故を決して風化させずに、安全・安心な学校をつくり、先生たちは、みなさんの命を守り、みなさんにとっては、自分や他人の命を大切にするという思いを強くもってもらうために、豊橋市は、今日、6月18日を「豊橋 学校いのちの日」に設定し、すべての小学校、中学校で、命の大切さを学ぶ日にしています。
 さて、ここで、本日校庭に掲揚する旗を紹介します。これは、花菜さんの好きな色である黄色の旗で、花菜さんが野外活動のしおりの表紙に描いた絵です。そこには、みんなでのっているカッターボートが描かれていました。また、「夢があるっていい」。という言葉は、花菜さんが野外活動1日目の夜の研修会で、しおりに綴ったものです。この言葉には、続きがあります。「夢があるっていい。私はこの同級生の活躍をみたい。」と、花菜さんは、自分の夢だけではなく、仲間の夢にまで思いをはせ、その活躍を期待した学年のリーダーでもありました。さらに「わたしの将来の夢は医者だ。私はたよられる医者になりたいなと思った。」これは、同じくしおりに綴られていた花菜さん自身の将来の夢です。高い精神性をもった友達思いの花菜さんです。きっと、立派な医者になっただろうと思います。この事故は、そんな花菜さんの夢を一瞬で奪い去ってしまいました。
 章南中学校では、二度とこのような事故をおこさないよう、「安全、安心のできる学校づくり」をめざしています。事故を決して風化させず、安全対策のリーダー校となれるよう、全力をつくしていきます。
 今日は、みなさんにとっては半日となりますが、この後、命の講演会、そして、西野花菜先輩を追悼するバルーンリリースを実施します。また、皆さんの下校後、午後からは、先生たちだけの研修会を実施します。先生たちが、何があってもみなさんの命を守り抜くための研修の一つとして、先生たちだけの「不審者対応訓練」を実施します。
 今日の会で、みなさんが、かけがいのない自分の命の大切さ、また、家族や友達、周りの人の命を大切にするために、多くのことを学んでくれることを期待して、わたしからの話とします。今日は、よろしくお願いします。
 あいにくの曇り空ではありましたが、今年の章南中学校「いのちの日」のすべての活動を無事行うことができました。全校集会では、西野花菜さんの冥福を祈って黙祷を捧げたのち、校長より「豊橋学校いのちの日」の意義について講話をいただきました。その後、生徒会よりバルーンリリースについて新しい取り組みの説明を受け、「涙」の群読の練習を行いました。
 2限は豊橋市青少年センター副センター長の朝倉三恵先生を講師にお迎えし、「小さな命のメッセージ」という演題でご講演をいただきました。入院していたお子さんが、どんなにつらい治療でも、自分がやると決めたことは、結果がどうあれやり抜こうとする姿に感動を覚えました。かけがえのない自分のいのち、他人のいのちの大切さを見つめるよい機会となりました。
 3限は、今年で5回目を迎えるバルーンリリース。全校生徒が運動場に集合し、「涙」の群読を述べたのち、「Kana Smile」と書かれたカードにそれぞれのメッセージを添えて黄色のバルーンが放たれました。「未来(あした)へ」の歌とともに、天国の花菜先輩へメッセージを届けることができました。
 午後からは全職員を対象にした「不審者対応訓練」を行いました。講師に元一宮市立神山中学校長伊串博先生をお迎えし、昨年度の他県での研修で得た知識を実際の場面に即していかに行動できるか検証しました。大勢の生徒の安全管理や情報の迅速かつ正しい伝達の難しさを痛感しました。今後もこのような実際の現場を想定した訓練を進めていこうと思います。
       
平成28年度      
       
 第4回菜の花キャンドル H28/12/23    
 今年も杉山町西南代公園で、花菜さんの友人たちが集まって、キャンドルの光で花菜さんの追悼を行い冥福をお祈りいたしました。
 数日までは暖かな陽気が続いたのに急に気温が下がり、小雨模様となりましたが、今は大学生や専門学生となった級友が集っていただきました。
 章南中学校は、この悲しみを忘れず生徒の安全を第一に考えた学校となるべく努力し続けます。
       
 豊橋学校いのちの日 H28/06/18    
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 今年の「いのちの日」は好天に恵まれ、終日清々しい気持ちで過ごすことができました。全校集会では、西野花菜さんの冥福を祈って黙祷を捧げたのち、校長より「豊橋学校いのちの日」の意義について講話をいただき、その後、生徒会よりバルーンリリースについて新しい取り組みの説明を受け、「生きる理由」(新川和江)の群読の練習を行いました。
 3.4限は講師にNPO法人いのちをバトンタッチする会代表 鈴木中人(すずき なかと)氏をお招きし、「ゴールドリボン いのちの授業」という演題でご講演をいただきました。かけがえのない自分のいのち、他人のいのちの大切さを再確認するとともに、自己の生き方を見つめるよい機会となりました。
 最後は、今年で4回目を迎えるバルーンリリース。ここ2年は雨天で、校舎の窓からのリリースでしたが、今日は全校生徒が運動場に集合し、誓いの言葉(生きる理由の群読)を述べたのち、真っ青な空にそれぞれのメッセージをつけた黄色のバルーンが放たれました。今年も、天国の花菜先輩へメッセージを届けることができました。
       
平成27年度      
 花菜文庫書架U完成 H28/02/26    
... ...            〜〜花菜文庫U完成〜〜
 先に、花菜文庫書架を1つ増設しましたが、まだまだ蔵書をすべて収納しきれないため、もう1台製作しました。何とか年度中に完成しました。これですべての蔵書を図書室の方へ公開することができるようになりました。生徒のみなさん、しっかり読んでくださいね。
 今回のエンブレムは「KANA LIBRARY」としました。
       
 花菜文庫書架T製作 H28/02/05
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... ...  毎年寄贈された蔵書も500冊を超えました。書架1台では100冊程度しか公開できず,そのほとんどが図書準備室に収蔵されています。もっと花菜文庫の本を生徒たちに手にとってもらうために,オリジナル書架のデザイン・寸法をコピーし,増設する計画を立てました。
 材料はホームセンターでラジアタ集成材を購入し,2週間ほど試行錯誤し完成しました。最後に書架上部にチーク材と真鍮板で作った「花菜文庫」のプレートをつけました。底にはキャスターを取り付け,移動しやすくしました。(図面

 豊橋学校いのちの日
  •  平成23年6月18日,あの痛ましい事故から1年後,豊橋市では事故を風化させることなく、教訓として再発防止の徹底をはかるために,「豊橋学校いのちの日」を制定しました。
  •  市内全小中学校を挙げて「学校の安全管理・危機管理」を再確認し、教職員が生徒の安全や危機管理に対する意識の維持・向上をはかるとともに,全市一斉に教師と子どもたちが「いのち」の大切さについて考える日となりました。
 平成27年6月18日     
 今年の豊橋学校いのちの日は,あいにくの雨天となりましたが,滞りなく予定の活動をとりおこないました。始業前には職員朝礼で講話と黙祷。続いて全校集会にて校長より「私たちは事故を決して忘れず,風化させず,語り継ぎ,日本一安全で安心な学校づくりに努めよう」というお話をいただき,全校で黙祷を行いました。この日は一日学校公開で通常の授業の他,「避難所運営ゲーム」および命の尊重に関わる道徳授業を行い,一日の最後に,天国の花菜さんの冥福を祈ってメッセージをくくりつけた黄色の風船を空に放ちました。